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象 (小説)[ぞう]
『象』(原題:''Elephant'')は、アメリカの小説家レイモンド・カーヴァーの短編小説。 == 概要 == 『ザ・ニューヨーカー』1986年6月9日号に掲載された〔ELEPHANT BY RAYMOND CARVER, June 9, 1986 The New Yorker〕。1988年5月刊行の精選作品集『Where I'm Calling From: New and Selected Stories』(アトランティック・マンスリー・プレス)と1988年8月4日刊行の短編集『Elephant and Other Stories』(コリンズ・ハーヴィル社)に収録された。 日本語版は『新潮』1988年5月号が初出。翻訳は村上春樹。村上が独自に編纂した単行本『ささやかだけれど、役にたつこと』(中央公論社、1989年4月20日)および、『THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 6 象/滝への新しい小径』(同社、1994年3月7日)に収録された。全集第6巻はその後「村上春樹翻訳ライブラリー」シリーズでは、『象』(中央公論新社、2008年1月10日)と『滝への新しい小径』(同社、2009年1月10日)の2冊に分かれて出版された。 なお「全集」版と「村上春樹翻訳ライブラリー」版とでは、語り手の一人称代名詞が異なる。前者は「僕」だが、後者は「私」である。 タイトルは語り手が見た夢の光景からとられている。「私は両手を放し、横に広げた。そしてバランスを取るためにずっとそのままの格好でいた。父さんは私を肩車したまま歩き続けた。私は象に乗っているつもりだった」〔『村上春樹翻訳ライブラリー 象』中央公論新社、2009年1月10日、152頁。〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「象 (小説)」の詳細全文を読む
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